yukino_halu’s diary

日常の雑記。

洗濯で取れないもの

注意:化学物質過敏症は、人によって「何に反応するか、どのように反応するか」が違います。したがって、この記事の内容はあくまでも雪野ハル個人の経験によるものです。

 

過敏症の対策で、洗濯は外せないと思っている。衣服の汚染は、自分でコントロールするのが難しいから。もちろん、ケバ立ちの少ない素材を選ぶなどの工夫はするけれども。

中でも厄介なのが、高残香性柔軟剤のマイクロカプセル。マイクロカプセル自体は印刷機のトナーなどにも使われているけれど、拡散範囲は狭い。柔軟剤は使用者が歩き回ってばら撒いていくので、どこで遭遇するか分からない。トナーに使われるものと比べると接着力が弱いのか、弾けた香料カプセルの殻が浮遊するのか…。香料臭そのものは、お湯で洗濯すれば落とすことができるけれど、マイクロカプセルが取れない限り、刺激臭は残る。

マイクロカプセルは本当に取れない。何度も何度も洗えば、そのうち取れるかもしれないけれど、マイクロカプセルがとれる前に服が傷みそう。アルカリ性でも酸性でも取れない。

洗濯後、水分と一緒にマイクロカプセル自体の成分が飛ぶのか、完全に乾くまでの間がツラい。部屋で干すから悪いんだとは思うけど、外に干したら外気で汚染される。乾燥室が欲しい。急性期は耐えられずに捨てた衣類も多かった。今は乾燥中さえ耐えれば、乾燥後には着られることも多い。

マイクロカプセルが何で出来ているか(具体的な素材名)はわからないけれど、いわゆるプラスチック類なのは間違いない。となれば、洗濯に有機溶剤を使えば落とせるかもしれない。アルコール、ベンジン、シンナー、灯油…? どれも化学物質過敏症な私には扱えない。

もしかするとドライクリーニングに出せば取れるかもしれない。だけどクリーニングに使われている溶剤が汚染されていたり、他の洗濯物や作業環境などの影響で、さらに汚染されて戻ってくる確率が高そう。

結局は「過敏な私が悪い」のであって「鈍感な人たちの世界」の中で生きていく以上は、我慢して工夫して耐えるしかないんだろう。花粉症のように、市民権を得る(?)までは変人扱いされることもやむを得ないのだろう。主治医などの『鈍感だけど理解してくれる人』を拠り所にしつつ。