yukino_halu’s diary

日常の雑記。

医者と病院をうまく使い倒す34の心得 山本健人

医者と病院をうまく使い倒す34の心得ー人生100年時代に自分を守る上手な治療の受け方ー 山本健人

 

目次からざっくりまとめると、検査・受診・薬のQ&A、医者とのコミニュケーション、医者からのアドバイス。医療資源は有限だし、みんなでうまく有効に使おう、といった内容。

ありがちだな、と思ったのが「定期的に通院しているのに、つい最近別の病気が見つかった。もっと早く見つけられたよね?」という問い。答えは「医者は原則として『通院対象の病気』以外は診ない」というもの。毎回の受診は『通院対象の病気』の経過や変化を見るため。全身をチェック検査することが目的じゃないから、別の病気が隠れていても医者は気づかない。自分の体の変化は自分で確認する、もしくは人間ドックを受けるなどして状態を把握することが基本。医者に「自分を丸投げ」したつもりになっている患者は多そう。

「風邪に抗生物質は不要」とわざわざ書かれているということは、未だに患者には浸透していなくて欲しがる人が多いのだろう。風邪の原因はウイルスで、抗生物質は菌を殺すものであってウイルスには効かない。不要な抗生物質を飲むと薬剤耐性菌が生まれる原因になってしまい、かえって将来の自分にとって悪影響を生む。…薬に過大な期待を抱いている人も多い気がする。薬はあくまでも補助であり、病気になったら「今までの暮らし」を見つめ直すことも必要。暴飲暴食や不規則な生活リズム、喫煙や運動不足など、不健康な生活を改めずに薬を飲んでも効果は限定的。あくまでも自分を責めるのではなく、改善できることを探す。

あと、受診時に忘れがちだな、と思ったのは服装。お腹を見せるとか、体の張りを触診されたりとか、部分的に体を露出することもあり得る。きつい補正下着や脱ぎ着に手間取るスーツのような服、首を観察しにくいタートルネックやお腹だけを出すことができないワンピースなど、避けた方が良い服がある。