yukino_halu’s diary

日常の雑記。

症状(体調体質)の経過(2)

注意:化学物質過敏症は、人によって「何に反応するか、どのように反応するか」が違います。

したがって、この記事の内容はあくまでも雪野ハル個人の経験によるものです。万人に共通な内容ではありません。

 

(1)の続き。

急性期のどん底の時期は本当に辛かった。

身の回りのもの全て、水道水や空気までもが敵だった。居場所がなかった。

それでも浄水器を通した水だけは、敵ではなさそうだと感じられて、慰めになっていたと思う。化学物質を排除していけば、居場所を作ることができるのではないかと思えたから。

 

症状が悪化するにつれて、嗅覚が鋭敏になっていった。

元々、香りのついた製品が嫌いで、無香料のものばかり使っていた。なので、自宅は基本的には香料臭がしないはずだった。他所の家の洗濯物の匂いが漂って来ない限り。

ところが、洗濯して収納してあった服を着るとフローラルな香りがする。気持ち悪くなってその服を脱いでも香りがまとわりついている。思い付きで手のにおいを嗅いでみたら、フローラル臭がすごかった。あぁ、高残香性の柔軟剤臭を、実はどこかで拾ってきていたんだなぁ。

いくら手を洗ってもフローラル臭は取れない。というか、腕や肩も匂う。諦めてシャワーをしっかり浴びて、香りに侵されていないであろう服を慎重に選んで着る。

高残香性香料との戦い。

手元に残っている服がかなり少なくなっていたので、香料臭のした服もしっかり洗って着ようと思った。が、40℃のお湯で過炭酸ナトリウムに漬け置きしても取れない。というか、強烈な香りが立ち上って具合悪くなった。何度洗っても香りが薄くならない。服の香りを取ることは諦めて捨てた。

着られる服が数枚になり、店に入ることができないので服を買いに行くこともできず、ネットで購入してみた。届いた時点で服は敵意むき出しだった。一縷の望みをかけて数回洗ってみたが、だめだった。捨てた。

そうこうしているうちに、洗濯機を置いている脱衣所、隣接するトイレや風呂が明らかに香料臭くなってしまった。やるせない気持ちに潰れながら、天井も壁も床も何度も水拭きした。一度拭き掃除に使った雑巾は、いくら洗っても「嫌なもの」が取れないことが分かったので、使い捨てにした。それでも家に付いた匂いはなかなか取れなかった。

そして食べられないものが増えていった。今まで普通に食べていた冷凍食品を電子レンジで温めると「強烈に嫌な物のカタマリ」になって、食べるどころではない。添加物が入っていない物なのに。肉や野菜を煮ていると、なんだか調子が悪くなる。鍋でご飯を炊いていても、体のどこかがおかしな感じがする。缶詰を開けたら嫌なものが一斉に飛び出してくる。何を食べても食後はしばらく調子が悪い。

空気の敵意を感じながら浅い眠りにつく。寝ても疲れが取れない。寝込んでも体調は回復しない。窓を開けても閉めても「空気さま」の怒りは収まらない。徒労感に襲われながら、体調を崩してヨロヨロしながら、掃除と洗濯に明け暮れた。