yukino_halu’s diary

日常の雑記。

自分をみじめにしないためには アルバート・エリス

タイトルが長すぎる…正確なタイトルは以下の通り。

「どんなことがあっても 自分をみじめにしないためには 論理療法のすすめ」

アルバート・エリス 著、國分康孝・石隈利紀・國分久子 訳 川島書店

 

私は素人なので、認知行動療法と本書の論理療法との違いがよく分からなかった。いや、違うことは理解しているのだけど、認知論理行動療法、という感じがした。

そしてちょっとけなしてしまうと、筆者のオーバーアクションと訳者の硬い日本語とが相まって、読みにくかった。

 

自分がみじめだ・不幸だ・不当な境遇にいる、などと思うことは、生きていれば誰でも程度の多少はあれども経験する。

その時、感情に翻弄されるか・制御できるかによって人生の幸福度が違ってくる。

自分の思考回路は自分だけのもの。普段、他人の思考回路との比較はしない。気付かないうちに、偏った価値観やマイルールに縛られていないか、視野狭窄に陥っていないか。

自分にとっての真実が、他人にとっても真実だとは限らない。事実は一つでも、物事の捉え方は人それぞれ。人の数だけ、真実がある。

 

自分は尊重されるべき個人。だけど、当然、他人も尊重されるべき個人。

相手だけを優遇して自分を蔑ろにする必要はないけれど、自分だけを優遇することは、生きていく上で都合が悪い。それが偏った価値観に基づいた判断であるなら尚更。

 

八方塞がりの暗闇だと感じた時、視座の転換で仄かな灯が見えるかもしれない。心許ない灯りであっても、完全な闇よりはずっと良い。