yukino_halu’s diary

日常の雑記。

哲学マップ 貫成人

新書なので、分量は少なめ。14章中で東洋思想は1章分のみ。現代社会は西洋的な思想が幅を利かせているから、西洋思想に重きを置いた構成なのは当然か。

古代から現代まで、西洋哲学の流れが書かれている。人とは世界とは生きるとは宇宙とは何か。自然を見つめる眼差しも交えつつ、根源を探ろうとするところから古代の哲学が始まる。そしてその時代ごとの思想の潮流や世界観等を踏まえて、全体から個へ、本質、現象、実存…と思考が積み重ねられていく。当たり前だけれど、登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなる。

世界史の教科書で見かけた名前や、どこかで誰かに聞いた名前もあったけれど、2回読んでも「哲学について」わかったようなわからないような。多少なりとも理解しようと思ったら、時代や主義で哲学を切り取った本を、何冊か読むしかないのだろう。

欧米を中心とした世界観を受け入れて育ってきたと思っていたけれど、インド哲学・仏教・道教などの思考の方が受け入れやすい感覚がある。自分のことが一番わからない。