変貌する日本の安全保障 半田滋

2021年4月初版。

なんというか「直視を避けていた部分を、きっちり見せられた」感じ。認めたくない現実が、次々と出てくる。

ABE元首相とTRUMP前大統領の幼稚さ、それを制御できなかった私たち。

国家元首の地位を私利私欲、私益（名声？）のために使った。仮にも民主国家で。間接的とはいえ私たちが選んだ元首。

ホイホイと金を出し、ただの太鼓持ちに成り下がる日本。主権国家としての矜持はどこに行った？

経済対策とか言って国民の目をくらませ、アメリカの言いなりな日本。それでいいのか？

軍事費増額や他国との共同軍事演習で、周辺国に疑念を抱かせる日本。積極的に平和を脅かしているのは日本じゃないか？

元首も議員も官僚も、知識不足（偏りが大きい専門バカ）。情報で溢れかえった現代だから全てに精通することは不可能だろうけど、だからこそ、様々な意見に真摯に耳を傾け、反対意見にも耳を貸し、複数人の総合力で対処することが必要だろう。イエスマンで周りを固めるのではなく。

選挙は投票率が下がり続けている。投票行動が政治に反映されないと感じてのことだと思う。だけど、投票しないことは、白紙委任するのと同じ。今まで通りで良いと表明しているのと同じ。変化を求めるなら、せめて投票だけはしなくちゃ。機会があれば、議員と直接話すことも大事だろう。議員に意見を伝えていれば、すぐには変化がなくてもいつか、何かの形になるはず。諦めたらおしまい。