yukino_halu’s diary

日常の雑記。

君主論 マキャベリ 武田好

NHK 100分で名著 ブックス」の本。岩波文庫で『君主論』を買ったら随分と厚みがあって、読める気がしなくなったのでこれを購入。テレビ放送で偶然、第1回だけは見たような気がしなくもない。

「『君主論』は陰謀術数が書かれた本ではなく、マキャベリの就職活動用の論文」とか、「マキャベリは冷酷非道な人物ではなく、仕事熱心で家族思いなおじさん」と書かれていて、マキャベリのイメージは、怖い顔をした大昔のオジサンからどこにでも居そうなおじさんに変わったかもしれない。

乱世のイタリアで、自国フィレンツェを導く君主にはどういった資質が求められるか。外交官を15年間務めた後に失業していたマキャベリが、その経験と歴史の知識を元に書き上げたもの。理想だけで国を治めることはできず、状況や場面によって適切な行動が求められること。ただ「君主としての正解を書く」のではなく、読み手にきちんと考えさせる形式。…が、『君主論』には書かれているらしい。

この本を読み終わって、改めて岩波文庫を見てみたら、本文は半分以下だった。残りは注釈。それはそれで読むのに骨が折れそうなので、保留中。