yukino_halu’s diary

日常の雑記。

どこからが病気なの? 市原真

著者の文体にちょっと違和感を感じ、レーベルの「ちくまプリマー新書」を検索。どうやら「学生の”学び”に役立つテキストや、大人の学びなおしに対応!」らしい。著者の言も合わせて推測すると、対象は高校生?

 

病気ってなに?という問いを、病理医が解き明かす体裁。

調子が悪い=病気、ではない。調子が良い=健康、でもない。

生活習慣だけで病気になるわけではない。環境要因だけで病気になるわけでもない。

人体は単純な二元論では語れず、様々な要因が複雑に絡み合い成り立っている。

医者も薬も万能ではない。医者にかかれば、薬を飲めば、てきめんに良くなるものではない。周囲を見渡しても、医者や薬に過大な期待を抱いている人が少なからず居る。自分の体は自分で管理するのが基本。高血圧で処方された降圧剤を飲んでいても、塩分過多な食事を改めなければ効果が期待できないのは当たり前。医者や薬やケアスタッフなどは、あくまでも補助。強力な補助ではあるけれど。

病院との関わり方など、基本的には既知の情報だったけれど、改めて整理することができた。